アシュトン生誕120周年記念公演

パリのアトリエを舞台にしたラブストーリー『二羽の鳩』(全2幕)
アシュトンの作品を特徴づける“愛嬌あるディテール”『レ・ランデヴー』

二羽の鳩Two Pigeons

振付 フレデリック・アシュトン  音楽 アンドレ・メサジェ  美術 ジャック・デュポン

“とある樹の上に二羽の鳩が巣を作っていた
たがいに優しく愛し合っているかれら
だが一羽の鳩は愚かにも平穏な巣の暮らしに飽き
遠い国々に放浪の旅をしてみたくなる・・・”

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photograph by Kenichi Tomohiro

パリのアトリエを舞台にした1幕、そしてジプシーの野営地、そして再びパリのアトリエと展開する2幕からなるアシュトンの『二羽の鳩』。
1961年にロイヤル・オペラ・ハウスで初演され、少女役をリン・シーモア、若者役をクリストファー・ゲーブル、ジプシーの女役をエリザベス・アンダートンが演じ、公演は大成功を収めた。

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photograph by Kenichi Tomohiro

バレエ『二羽の鳩』は、1886年パリ・オペラ座で初めて上演された。支配人のヴォーコルヴェイユは、ラ・フォンテーヌのお伽話「二羽の鳩」を題材に、脚本をアンリ・レニエに委託し、ルイ・メラントが振付を行った。
アシュトンは、メサジェの音楽を気に入り、ランチベリーの手を借りて、『二羽の鳩』の編曲を行った。ラ・フォンテーヌのお伽話を題材にしているものの、オペラ座オリジナルの脚本は用いず、自らのイマジネーションによってより自然な男女のラブストーリーを描いている。

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photograph by Kenichi Tomohiro

小林紀子バレエ・シアターでは、1992年に本作の日本初演を果たし(これがカンパニー初のアシュトン作品上演でもあった)、この成果もあって、翌年には芸術監督小林紀子に、ニムラ舞踊賞が授与された。アシュトンのチャーミングで音楽的な振付と、パリを舞台にした男女2人のラブストーリーは好評を博し、その後たびたびカンパニーの人気演目として上演され、重要なレパートリーに位置づけられている。

レ・ランデヴーLes Rendezvous

振付 フレデリック・アシュトン  音楽 ダニエル・オーベール  編曲 コンスタント・ランバート  美術 ウィリアム・チャペル

アシュトンの作品を特徴づける
〝愛嬌あるディテール〟がふんだんに盛り込まれた
最高にチャーミングなバレエ!

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photograph by Yoshitaka Ueno

幕が開き、陽の光が降り注ぐ美しい公園では、若い男女が次々に登場する。リージェンシー風の背の高い白いゲートをくぐって、新しく社交界にデビューする7組目のカップルが登場し、友人たちに挨拶する。4人の女性による華やかなパ・ド・カトル、力強い男性のヴァリエーション、優雅なアダージオや、心弾むようなパ・ド・トロワ、可憐で鮮やかなプリンシパルのソロなどが披露されたのち、ひとり、またひとりと手を取り合ってゲートを通って公演の外へと繰り出す。公演に残った4人の女性は、面白いことは始まったばかりと楽し気にポーズをとっている。

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photograph by Yoshitaka Ueno

ダニエル・オーベールのオペラを英国ロイヤル・バレエの初代音楽監督コンスタント・ランバートが編曲した楽曲は、シャンパンの泡のように軽やか。精巧にまた大胆に頭、手首、肩の角度から細かいフットワークにいたるまでアシュトンの作品を特徴づける愛嬌あるディテールがふんだんに盛り込まれている。
このバレエは1933年にヴィック・ウェルズ・バレエ(のちの英国ロイヤル・バレエ)によって初演され、アシュトン初期の代表作と位置付けられている。

メインキャストMainCast

『二羽の鳩』(全2幕)

  • 少女 島添亮子
  • 若者 望月一真
  • ジプシーの女 廣田有紀(27日) 中村悠里(28日)
  • その恋人 冨川直樹(27日) 吉瀬智弘(28日)

 

『レ・ランデヴー』

  • プリンシパル 真野琴絵 八幡顕光
  • パ・ド・トロワ 濱口千歩(27日) 武田彩希(28日)
            吉瀬智弘 川合十夢

2024年5月現在

 

演奏

  • 指揮 末廣誠
  • 演奏 東京ニューフィルハーモニック管弦楽団

 

スタッフ

  • 芸術監督 小林紀子
  • 振付指導 アントニー・ダウスン
  • バレエ・ミストレス 児玉玲子
  • 衣裳チーフ 横山美樹
  • ミュージック・スタッフ 青木萌絵
  • 大道具 東宝舞台株式会社
  • かつら 奥松かつら
  • 照明 五十嵐正夫
  • 音響 佐藤利彦
  • 鳩提供 湘南動物プロダクション
  • 舞台監督 森岡 肇
  • 制作 小林 功
  • 製作助手 小林健太
  • 主催 有限会社小林バレエ事務所
  • 後援 一般社団法人日本バレエ団連盟
 
演 目 ①レ・ランデヴー ②二羽の鳩(全2幕)
公演日時
2024年7月27日(土)15:00
2024年7月28日(日)15:00
※開場は開演の45分前です。
入場料S=¥12,000 A=¥10,000 B=¥8,000 C=¥7,000 全席指定・(税込)
チケット発売日 5月28日一般発売
会 場 新国立劇場中劇場(東京・初台)
【電車】京王新線新宿駅より1駅、『初台駅』中央口直結。
【お車】劇場地下に駐車場がございます。山手通り、甲州街道交差点。
チケット購入BuyTickets

◆託児サービスのご案内◆※7/28公演のみ開設
7月19日(金)17:00までに下記へ要電話予約 / 託児対象:0歳3か月~12歳(定員5名)
0120-165-115 (土日祝日を除く、10:00~17:00)
株式会社明日香 子育てサポート事業部 託児予約担当まで

※チケットはお一人につき一枚必要です。
※未就学児のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。
※お子様の膝上での鑑賞はできませんので、お子様も1人1枚チケットが必要です。
※やむを得ない事情により出演者、演目が変更になる場合があります。
※予定販売数を超えた場合など、当日券販売を行わない場合もございます。
※公演中止の場合を除き、購入されたチケット代金の払い戻しはできません。

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